離島における やじ の生活史

離島暮らしの徒然。Twitter→https://mobile.twitter.com/p10ryukyuensis

マアジがなければツムブリを食べればいいじゃない

今日はふと、なめろう(アジ等の魚をミンチ状にしたアレです)食いたい!と思ったものの沖縄には本土でドメジャーなお魚、マアジが生息しておらず(採集された記録はあったはず)県産のマアジが店頭に並ぶことはない(近縁種のメアジはたまに見かける)。

メアジでいいから、なめろうにできるような魚はないか、とスーパーをウロウロしていたら、ツムブリの柵発見。しかも安い。この魚、さっぱりしてるイメージだし、なめろういける。

心の中でガッツポーズしながらカゴに入れたツムブリ。沖縄ではヤマトナガイユとも呼ばれるアジ科の魚。

つくっていく

材料

ツムブリ:200gくらい

玉ねぎ:1\4個を粗みじん(長ネギも可)

ショウガ:1カケを粗みじん

大葉:適量

味噌(なめろうには赤じゃない方が好き):大さじ1強

作り方はこれら材料をひたすら包丁でたたくだけ。

日本酒もだけど、味濃いめにしてあるのでビールにも案外合う。もちろん白いごはんにも!

ネトネトしていい感じに仕上がりました。沖縄の魚はその身自体のうまみが少なめなので、味噌をがっつりいれるなめろうとか結構合うのかも。今度はガーラかイラブチャーなめろうつくってみようか。

地下水脈が発達している島

宮古島内水面がないじゃん!問題を解決してくれたこの島の特徴のひとつ、「うりがー」(過去に生活用水として利用されていた洞窟内の地下水脈が湧く井戸)を見てきました。洞窟、ワクワクしますね。夜中に覗くと地下水性の魚もいる、なんて聞きますし、そんなこと思うとさらにワクワクが止まらない…が、ここに夜中にひとりで入る勇気はない。昼でも怖い。誰か、一緒に夜中に行きませんか。

某うりがー入口

昼間覗いたけど、生き物の気配はない…

 

普通種の魚が好き

休日に釣り。やっと、この島の魚見れた。

潮の状況最悪な時間帯に人気(ひとけ)の無い漁港へ。なのに、すげー釣れる。離島すごい…。

魚が好きで、釣りも好きなんですが「この魚を狙う!」て釣りが苦手で、もっぱら漁港でひたすら胴付き仕掛けでチマチマ釣りしている。こういう所で釣れるいわゆる普通種、の魚たちが好きなんですよね。

もちろんデカい魚やレアな魚が釣れても嬉しいんだけど、オジサンの色彩やミツバモチノウオの複雑な模様、よくわからないスズメダイ類が同定できた時の快感が好き。

オジサン Parupeneus multifasciatus

ミツバモチノウオ Cheilinus trilobatus

キオビスズメダイ

 

川が好きなんです

どんな狭い水路でも「なんかいないか?魚はいないか?」とりあえず覗く癖がある。
それくらい川が好き!と、言うよりも自分の中で川が生活の一部にあると言っても過言ではないのではなかろうか。
そんなわたくしですが、仕事の都合でほぼ内水面が無い宮古島に住むことになりました。
当初、離島行きの話が出たとき「よりによって川のない島かよ!」と正直かなり暗い気分になったのは確かなんです。
そんな中、離島生活開始の旨を魚関係の大先輩である某大学院大学のハゼ研究者M氏に伝えたところ、氏から以下のリンクとともに「見つけたら連絡ください」と連絡がきました。

宮古島のヨシノボリ類」
https://www.okinawa-ikimono.com/reddata/red_data_book/category_04/topics/index.html

宮古島の川、正直、ほとんど水なんか無くてちょろちょろ水あるくらいなんだろうなあ、なんて思って休日になんとなく訪れたら…かなり水量がある!これは、川ではないか!この島にも川がある!
と、いうことで、タモ持って川で幻のヨシノボリ探しできそうな、川好きにも安心な離島生活となりそうです。

これは川だ。ちゃんと川だ。

 

いろいろ離島の食べ物や料理のことも書きます

沖縄のごはんとか魚って「あんまりおいしくない」とか言われがちだけど、それは単純にアナタがおいしいやつを食べてないだけではないですか?!と言いたいんですよ。

ということで、このブログでは沖縄・離島の食や、わたくしが作成した料理なんかのことも書いていきたい。沖縄にもおいしい料理や食材がたくさんあるんです。

最近、伊良部島良浜で食べたシンプルな魚フライ&唐揚げ定食。うまい。写真撮り忘れたけど、別売り小鉢の「刺身の酢味噌和え(ニンニク入り)」が素晴らしかった。離島の食堂でいい感じのメシにありつけると仕事のやる気も出るってもんです。

 

リュウキュウアユ

最初にまず、この魚のことを書いておかねばなりませんな。

なぜに私が「やじ」を名乗っているのか、と言いますと、やじに関われなかったら今の自分はない、と言っても過言ではないくらい自分にとって大事な生き物であるから、なのです。

「やじ」とはリュウキュウアユ Plecoglossus altivelis ryukyuensis という魚の奄美大島での呼び名。現在この魚は奄美大島にのみ生息しています(沖縄島にも奄美大島からの導入個体群が定着しています)。

縁あってこの魚にかなり濃く関わり、その中で琉球でのいろんな方々との人間関係を築くことができたのです。「やじ」ことリュウキュウアユは、私の南国での生活の基盤を作ってくれた魚なんですよね。

リュウキュウアユは奄美大島の中で遺伝的に2つの集団に分かれていることが知られています。上写真がリュウキュウアユ東海岸側集団、下写真がリュウキュウアユ西海岸側集団(見た目は全くいっしょ)

 

 

離島生活ブログを始めてみよう

こんにちは、やじ、と申します。

ふらふらしていたらどんどん南に流せれて、離島暮らしをすることになりました。

そんな生活をだらだらか書いていこうかな、と思います。

内容は生き物(特に魚類)音楽、料理、とかになるのかな。

南の島で生物学に関わりながらメシを食って生活しています。よろしくお願いします。